リーディングの始め方~初級

英語のリーディングを始めたい初心者向けのガイドです。ここでの初級とは、中学英語がある程度理解できるTOEIC400点以下の人を対象にしています。

これから始めるリーディング

リーディングを始めるのに必要な辞書や教材についてみていきましょう。

辞書を用意しよう

英語の辞書には英和辞書と英英辞書がありますが、始めのうちは英和辞書だけあれば十分です。

中学英語のレベルでは、子ども向けの英語の本を読むのにも知っている英単語の量が少なすぎます。分からない単語が出てきたら、すぐに辞書を引くクセをつけることが大切です。
辞書に書き込もう
私がオススメする方法として、調べた英単語の横に小さな丸印をつける方法があります。1回調べたら丸印が1個、2回調べたら丸印が2個という具合に、調べる回数が増えると丸印が増えていくことになります。

この方法がいいのは、丸印の数が増えることで「今度は絶対に覚えるぞ」と自分に言い聞かせることができる点です。それでも丸印が7個や8個ついている英単語がでてきます。
音読は最強の記憶法
そんなときは、どうして覚えられないのかを考えるいい機会だと思ってください。紙に何度も書き出してみるのもいいですし、辞書にのっている例文を声に出して丸暗記することで、確実に覚えやすくなります。

中学生のときに小さな単語帳に英単語を書いて繰り返し覚えたことがあるでしょうが、この方法は短期記憶には向いていますが長期記憶には向いていません。テストが終わった途端に忘れてしまう勉強法なので、リーディングの学習には向いていないんですね。

ネイティブになったつもりで、リズム良くイヤになるくらい繰り返し声に出して読めば、頭ではなく体で覚えることができます。自転車の乗り方を一度覚えたら、しばらく乗っていなくても乗れるのと同じです。

教材を用意しよう

少し大きな書店に行けば、様々なジャンルの洋書を見つけることができるでしょう。その中から自分に適した本を選ぶことになのですが、注意しておきたい点を少しだけ。
好きなジャンルを選ぼう
好きなジャンルを選ぶことは、集中力を高めるために大切なことです。早く先を読みたいという気持ちが強ければ、辞書を引く手間も負担に感じなくなるものです。ハイジのような物語がいいのか、SFなどスリルのある物語がいいのか、興味のあるジャンルを選びましょう。

ただしファンタジー系の物語は普段は使わない英単語が頻繁に出てくるので、やめたほうがいいと思います。例えばですけど、大きな桃がドンブラコ・・・のような表現が多いとネイティブの子どもは知っていても私たちにはあまり必要ない単語だと思います。
どんな本がいいのか
文章は難しすぎて途中で飽きてしまっては何にもなりませんし、逆にやさしすぎてもすぐに読みきってしまいお金の無駄にもなりかねません。

私が基準にするのは、読めない英単語が1ページに3~5個ある本です。この程度の量であれば、辞書を引きながらでもテンポを崩さずに内容を楽しめるはずです。同じジャンルの洋書であれば同じ表現や英単語が使われますから、違う本を読んでも読むスピードは速くなります。
本を買い足すタイミング
1冊の本を読み終えたら、すぐに新しい本を買うほうがいいのでしょうか。

個人的な経験では、今持っている本を繰り返し読むほうがいいと思います。どれくらい読むかというと、日本語と同じレベルで理解できるまでです。慣れてきたら、スムーズに音読できるか挑戦してみてください。

それくらいの理解度がないと、新しい本を買ってきても最初のレベルからやり直しということになりかねません。子どもが同じ絵本を、何回も繰り返し読んでいるのをみたことがあるでしょうか。始めはたどたどしい読み方でも、次第に早く正確に読めるようになります。

これくらい一冊の本を使い倒せば、新しい本に出会ってもスムーズに読めることに気づくことでしょう。

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