リーディングでは日本語に直訳しない

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英文を読むときに、学校では日本語訳にしなさいと言われますが、正確さを求めるのなら日本語に訳さないほうがいいこともあります。

英語独特の表現がある

学校の授業では文法を重視するので、教科書には日本語に訳しやすい文章が
並んでいます。

ネイティブ・スピーカーの作家が書いた小説などは、特に日本語を意識してるわけではないので、英語独特の表現が使われることがあります。

例えば、会社の社長が自分の秘書のことを、She gaves me gray hair.とウワサしていたとします。直訳すると「彼女は私に白髪をくれた」となりますが、本当に白髪をプレゼントしてくれたわけではありません。

秘書さんの仕事ぶりが今一つなので「彼女には気苦労させられるよ」、といった意味になるでしょうか。

give を「与える」としか覚えていなければ、日本語には直訳出来ない文章ですね。

He drives me crazy. 何かの映画で女優が友人に話した一節ですが、これもdriveを「運転」としか覚えてなければ変な日本語訳になってしまいますね。「彼に夢中なの」や「彼にメロメロなの」と訳せば、何となくイメージが沸いてくるでしょうか。

このように英語は英語であって、日本語に直訳できないことがあります。逆に、文章にはストーリーがありますから、流れがわかっていれば、直観的に英文の意味が理解できるようになります。

英文法と日本語の違い

長い英文を読んでいくうちに、段々と意味が分からなくなり前に戻ってしまうこともよくありますね。

これも日本語に直訳しようとする学習方法の弊害だといえるでしょう。

It occurred to me that he was holding something back, because he wouldn’t look me in the eye.

引用:DUO3.0

のようにthatでつながる長文や、I think that ~から始まる英文は、日本語の考え方とは全く違うので、日本語に訳しながら読むことさえ不可能だといえるでしょう。

英文を読むときは日本語を忘れてイメージとして感じることが大切になります。通訳や翻訳者でない限り、自分さえ理解できればいいのですから。

やさしい英文をたくさん読む

英語をイメージとしてとらえるのは、和訳を続けてきた人にはかなり難しいと思います。そこでおすすめしたいのは簡単な英文を数多く読むことです。

ペーパーバックなら1ページ内に、知らない英単語が1つか2つあるくらいが読みやすいでしょう。英和辞書ばかり見て読むスピードが落ちてしまってはモチベーションもさがります。

近くに英書を置いてる書店がなければ、インターネットで童話を公開しているサイトがたくさんありますから、自分に適した物語を選べばいいでしょう。

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