どの分野を習得するにも、『継続は力なり』という言葉がついてきます。ところが、長続きしないのが人間です。
もし、すべての人がすべての分野で一流といえる技能を修得したら、逆に世の中は混乱を起こすことになるでしょう。
世の中はうまく出来ています。
では、ある分野で一流と呼ばる人は何をしたかというと、やはり『継続』したからに違いありません。
普通の人が継続できない理由はというと・・・
誰でも経験あることだと思いますが、いきなり英語に関係する本を何冊も買い込んだり、ヤル気を高めるためにちょっと高価な英会話教材を買ってきたりして自分を追い込んでしまいます。
その内に、「今日は忙しかったから疲れた」とか「ちょっと風邪っぽいから」と理由をつけて、1日、2日と休んでいるうちに、英語を勉強していたことさえ忘れてしまいます。
ところが、ありがたいことに、継続させるためには簡単なパターンがあります。
1.最低限のノルマを決める。
「これだけは何が何でも、毎日必ず実行する」というノルマを決めます。ですから、どんなに疲れていようと、風邪ぎみだとしても必ず毎日出来るくらい小さなノルマにします。
私が英語日記をすすめているのは、とにかく簡単だからです。日記といっても、単語を一つ書くだけでいいのです。
もちろん、最低限のノルマですから、筆が進むようなら英語の表現集などを参考にして1行書いても大丈夫です。(あくまでも自分を追い込まないように)
英語日記を取り出して、ペンを持って、今日の日付のページを開いて書くまで、どんなに体調が悪くても、1分もあれば終わるでしょう。
これを毎日繰り返していれば、意識しなくても一日の終わりには英語日記を開いているようになります。
これを習慣化といって、歯磨きと同じです。
人によって個人差がありますから多少の違いはあるでしょうが、物事が習慣化するには、最低3週間かかるといわれています。
習慣化するまでが大変ですが、習慣化すればしめたものです。
多くの人が途中で投げ出してしまうのは、この習慣化ができるまで続けられないからです。一日1単語を日記帳に書くだけでは、はっきりいって英会話の上達は望めません。
しかし、多くの人は全く英語に関心さえ示さなくなってしまうことを考えれば、毎日英語を続けてきたあなたは立派です。私は毎日英語の勉強をしていると自慢できます。「たった1単語だけなのに」といわれようと、その人はその1単語さえ書かないのですから。
2.ノルマを増やす
英語日記が習慣化したら、ノルマを増やします。一日1単語なら、一日1行にといった具合です。
英語日記が習慣になって毎日の出来事が英語で書けるようになれば、英語学習の目的が変わってくると思います。基本的な英会話をしたいとか、TOEICで力試しをしたいとか、ニュースを聞けるようになりたいとか。
そうなってくれば、それぞれの目的に合わせた学習方法に切り替えていっても、英語学習は毎日の生活の一部になっているはずです。